「君は神だ☆」と言われましても…

自分の中の神様スイッチ押すブログ

高千穂 天孫降臨の旅 ③

みんな、こんにちは。

ニニギミノルです。

 

今日は、11月13日の後半の出来事をお話しします。

 

窓の外を見ながらこう思った。

高千穂という地はほんとうに、

日本神話とともに存在しているだなあと。

 

記紀の神話の流れに沿って、

天岩戸神社天安河原があるエリアと、

猿田彦を祀る荒立神宮は車で15分ほどの距離がある。

ちょうど今その車中なのだ。

 

そして、荒立神宮のまわりには、

他にも神社や史跡が群れを成している。

その分布は、まさに記紀の神話にちなんでいるのだ。

 

この高千穂にいると、神話のエピソードが

本当にこの地であったのだと、そう思える。

f:id:niniginomikoto:20191204000257j:plain


 

 

荒立神宮につくと、

さぞ霊格の高そうな宮司が迎えてくれた。

高尚でありながら、

威厳を相手に感じさせない柔和な応対。

そして、聞き取れないくらいの方言がまた、

この宮司の温かみを醸し出している。

 

どうぞと案内されたのは、

こんな奥まで入っていいのかと躊躇するほど

ご本殿の扉の目の前だった。

 

この社は、猿田彦といっしょに天鈿女命も祀られている。

自然に座ったつもりだが、

ちゃんと同行のウズメさんが中央に位置してる。

 

「ご祈祷の内容は?」と聞かれ、

少し考えたあと、「世界平和です。」と答えた。

 

祝詞奏上の間、頭を下げて目をつむっていたが、

しっかり神様の存在を感じられる。

 

となりのウズメさんからもなにか

いい気が感じられた。

 

本殿の裏は山の傾斜面になっていて、

あるいて回れるようになっている。

 

途中でひとつ、古い祠があった。

何が祀られているのかわからないが、

相当古くて霊的な存在感もある。

 

参拝させていただいたあと、

ウズメさんが「君が代」を奏上すると言う。

 

どこかで唄って欲しいとリクエストしていた歌だ。

 

さきほどまでいた他の参拝客もいまはいない。

神様が人払いして下さったのか。

 

きっと何代にもわたって

子供たちが駆けたこの裏山に

君が代の唄が響き渡ると、

まるで童心のように無邪気な新しい時代が始まるのだなと

妙に合点がいった。

 

 

荒立神宮から車で5分ほどのところに、

次の目的地、くしふる神社があった。

 

f:id:niniginomikoto:20191204000422j:plain

ご由緒が書かれた看板を見て、

ここの主祭神瓊瓊杵尊だったと思いだした。

参拝した神社が多くて、

頭がこんがらがっている。

 

大きな一の鳥居、

そしてその先の石階段、

両脇にどっしりと立つ巨木たち。

f:id:niniginomikoto:20191204000500j:plain

その雰囲気だけでここが好きな神社だと感じられる。

 

昨日行った弊立神宮や、

さっき行った天岩戸神社東本宮も、

構図は似ているのだが

それぞれ個性がある。

 

このくしふる神社は、

独特の湿っぽさがあるのだが、

嫌味ではない。

 

かといって、

陽気な日差しが似合わないでもない。

 

どんな季節や気候でも、

毎度違う雰囲気を楽しめるような、

そんな懐の深さがある。

 

親しみやすい拝殿で参拝を済ませると、

ここで初めてくじを引いてみたくなった。

f:id:niniginomikoto:20191204000619j:plain

さすがにここは大吉が出てくれた。

その内容がまた、

今回の天孫降臨の旅を揶揄しているようで

胸が熱くなる。

 

f:id:niniginomikoto:20191204000535j:plain

拝殿の脇から本殿を眺め、

そのまま本殿の裏まで回らせていただいた。

 

本殿の裏は、

山の斜面になっている。

本殿にご神体がいらっしゃるはずだが、

その裏の山自体も気になるのだ。

 

あとで調べると、

やはりくしふる山自体がご神体だったようだ。

 

斜面の岩肌に手をやるとなんだが、

不思議な感覚が起こった。

 

なにかははっきりわからないが、

でもなにかを受け取ったような気がする。

 

剣のような気もするし、

三種の神器のような気もする。

 

まあ、はっきりわからなくても、

受け取ったのなら、受け取っている。

そういうものだ。

いづれわかる時がくるだろうから、

あまり詮索しないでおこう。

 

今日の予定も残すところあと二社だ。

 

国常立尊を祀った石上神社を参拝したあと、

秋元神社へ向かった。

f:id:niniginomikoto:20191204000819j:plain

一時間弱ほどのドライブだったが、

神社の手前3キロほどは、

車一台分の山道をひたすら走るので、

ずいぶん長く感じられた。

f:id:niniginomikoto:20191204000751j:plain

着くなり出迎えるのが、この石碑。

『神人総共同永代大志』

この意味を考察するだけでも、

厚い本が一冊できそうな貫禄がある。

f:id:niniginomikoto:20191204000910j:plain

しかし拝殿も新しく、

特に霊験あらたかな感じはない。

 

そこでまた、本殿の裏に回った時、

ここが大事な場所なんだなと感じた。

f:id:niniginomikoto:20191204000937j:plain

本殿の裏は、

峡谷の両壁がずっと向こうまで続いている構造で、

遠くへいくほど峡谷が浅くなっている。

つまり、峡谷の始まりがこのずっと向こうにあるのだ。

 

そのときひとつのイメージが浮かんだ。

ずっと、ずっと昔。もしかしたら有史以前。

この峡谷の始まりから、

子供がたくさん降り立ったような感覚。

もしかしたら子供のような宇宙人かもしれない。

 

とにかく、この地に暮らす者とは別の存在。

そして、土地の者と降り立った者が

共に互いを尊重し、豊かな暮らしを作ったのではないか。

 

そして、

同じようなことが、

これからふたたび起こる暗示を感じたのだ。

 

そう思って石碑の文字、

『神人総共同永代大志』を見直すと、

なんだかしっくりくるものがある。

 

そんなことを考えながら、

もと来た拝殿を仰ぎ見た。

f:id:niniginomikoto:20191204001011j:plain

そこに刻まれたご神紋。

それは、みたことのない太陽と月と星の紋だった。