「君は神だ☆」と言われましても…

自分の中の神様スイッチ押すブログ

繁栄と長寿をひとつにする旅 ~イワナガヒメとコノハナサクヤヒメの物語~ 前編

こんばんは!

ニニギミノルです。

 

5月13日に瓊瓊杵尊の妻コノハナサクヤヒメと、

その姉イワナガヒメの2人が鎮座する浅間神社を訪れました。

 

この3柱の神様の物語は

ニニギノミコトはろくでなし? - 「君は神だ☆」と言われましても…

と、

イワナガヒメと君が代 - 「君は神だ☆」と言われましても…

をご覧ください。あんまり詳しく書いてないけど。

 

 

まず向かったのは、

イワナガヒメが祀られる伊豆の雲見浅間神社

 

f:id:niniginomikoto:20190515005625j:plain

 

伊豆と言っても、

有名な伊豆からずっと半島の先端へ向かった、

雲見温泉ってとこにあるんだけども、

まぁぁぁぁ、遠い。

 

東名を下りてから、伊豆の縦貫道そして136号線を走ること2時間半。

今回の旅はいつ行くのがいいのかって聞いたら、

『5月13日』って浮かんだから決めたけど、

とても伊豆と富士を一日で回って帰ってくるなんてできない。

 

だから、12日に雲見温泉で一泊して13日早朝から巡る予定。

で、仕事が終わってから出発したので、

温泉宿に着いたのは夜の9時半過ぎ。

 

初めてきた伊豆だったけど、

真っ暗で感動も興奮もありゃしない。

 

ただ、やっと着いた。。。ってだけ。

トイレ休憩以外ノンストップで6時間の単独ドライブ。

車降りても、まだ体揺れてるんだけど。。。

 

明日の朝は4時起きって聞いてるから、

(聞いてるって、頭に浮かんだだけだけどね)

 

すぐ寝床についても6時間しか寝れない 汗

部屋に入るなり慌てて弁当食べて、

露天風呂に入る。

 

おかみさんが言った通り、

ほかの客は入ったあとで、貸切状態だ。

 

6畳ほどの広さの浴場に、

檜造りの露天風呂。

 

そして、源泉かけ流し。これマスト!

この温泉宿探しにこの条件は譲れない。

 

温泉っていろんな泉質や場所があるけど、

霊的な個性っていうのもあると思う。

 

たぶん40分くらい浸かってたと思うけど、

その間ずっと、

なんとなく疑問に思ったことに、

なんとなく返事が返ってくるっていうのが、

続いてた。

 

まるで夢でも見てたみたいに、

ふと我に帰ったら、

会話の内容ほとんど覚えてないの。

 

会話の間には、

答えの秀逸さになんども、

「なるほど!」って思ってたのは覚えてるんだけど、

その内容は全く覚えていない。

なんかすごいもったいない気がする。

 

部屋に戻ると、

さっそく布団に入る。

風呂でゆっくりし過ぎたか、

時計はもう0時を指している。

 

今回雲見温泉での前泊を決めた理由は、

もうひとつある。

 

それは、瓊瓊杵尊が嫁にもらわずに追い返した、

このイワナガヒメのそばに長く居たかったからだ。

 

眠る前に、

「どうか、眠りのなかで、イワナガヒメとともに

居られますように」と祈った。

 

これだけの疲れなのに、

僕はなかなか眠りにつけなかった。

 

道中にコーヒーを飲み過ぎたせいなのか。

あるいは、あまり経験のない不思議な緊張が

そうさせているのかもしれない。

 

しばらくすると、

夢の中なのか数人の大人たちが僕の周りにいた。

普段着のただの一般人ぽい。

おじさんが大きな紙?を持ちながら

みんなでああだこうだと話している。

気持ち悪くも怖くもないので、

悪いものでは無いと思う。

 

f:id:niniginomikoto:20190515005934j:plain

真ん中の三面鏡は、夜見るとめっちゃ怖かった

 

 

気になって眠りに集中できず、

寝返りを打ってみると、

となりにイワナガヒメっぽいのを感じた。

 

ああ、来てくれたんだ・・と安心して寝付こうとすると、

耳の周りをプーンと蚊が近づく。

気になって何度も叩いてみるが、

なかなか捕まえられない。

 

蚊の音が消えたと思うと、

おじさんたちが現れる。

寝返りを打つとイワナガヒメ

そして、蚊の音。

 

おじさん→姫→プーン→

 

おじさん→姫→プーン→

 

おじさん→姫→プーン→

 

からの、

 

アラーム。

 

時刻は4時。

一睡もしてないんですけど!感しかないが、

起きよう。

大切な一日が始まるぜ。

 

 

3Lの富士の天然水を片手に、

歩いて5分の雲見浅間神社に着く。

 

あたりはすっかり明るくなり、

灯りなしでも山中を登拝することができる。

 

f:id:niniginomikoto:20190515010055j:plain

f:id:niniginomikoto:20190515010131j:plain

f:id:niniginomikoto:20190515010155j:plain

f:id:niniginomikoto:20190515010257j:plain



130段の石段を登り、拝殿を参る。

さらに320段を登り、中之宮。

さらに、山道を登ること8分。

本殿そして、その上の展望台に着いた時、

ちょうど朝日が雲間から出た。

 

f:id:niniginomikoto:20190515010349j:plain

拝殿の様子。鏡のなかには神様が (笑)

f:id:niniginomikoto:20190515010543j:plain

展望台から見た朝日

完璧なタイミングだ。

出てくる時に、部屋の古いドア鍵が回らず、

急ぐなか10分以上手間取ったのも、

このタイミングのためだったのかもしれない。

(気のせい)

 

水平線まで広がる太平洋と、

山間にのぞく朝日、

そして、足元には断崖絶壁。

 

f:id:niniginomikoto:20190515010652j:plain

 

着いた頃に汗ばんでいたシャツも、

もうカラッと乾いている。

 

上る時に各殿に奉納した富士の水を、

下りでは回収しながら拝殿まで戻る。

 

もう両のふとももの笑いが止まらない。

プルプルする足を引きづりながら、

なんとか鳥居まで戻ってきた。

 

現地で聞いたわけではないが、

この雲見には言い伝えがあるらしい。

 

神話で追い返されてしまったとされるイワナガヒメは、

コノハナサクヤヒメをとても恨んだそうだ。

だからこの地では、

富士を口にすると災いが起こるという言い伝えがある。

 

そんな姫を祀る神社に、

恐れ多くも僕は富士の水を奉納した。

 

他にもペットボトル水は置いてあったが、

富士の水はなかった。

自販機でも見当たらなかったので、

言い伝えは本当なのかもしれない。

 

拝殿から鳥居までの120段の石段の途中にある夫婦松で、

僕は晴れ間に松から降る時雨を浴びた。

 

f:id:niniginomikoto:20190515010755j:plain

手前が昇竜松、奥が夫婦松。そのうえから水しぶきが降る。

 

あとで聞くと、

大きすぎる松を保護するために設置された、

スプリンクラーのようなものが作動したようだ。

 

僕のした行為をイワナガヒメは、

怒っているのかもしれない。

泣いているのかもしれない。

いや喜んでいるのかも。

 

ただ、いま僕は鳥居の外に出て、

身支度を済ませ、

富士へと向かおうとしている。

 

それが、僕がいましたいこと。

それだけでいい。

それだけがいい。

 

つづく。

 

f:id:niniginomikoto:20190515011011j:plain

浅間神社のとなりに祀られる夫婦岩